「安全な証券」の問題点 その2
「『安全な証券』の問題点 その1」の続きです。
債券運用の問題点2-流動性の低さ
問題点の2点目は流動性の低さです。流動性とは「換金の容易さ」のことです。つまり「自分が持っている債券を売るときにすぐに買い手が見つかるかどうかの指標」です。取引が多いほど流動性は高く、金融に関するもので比較すると
(現金)>普通の預金>株式>・・・>定期預金>投資信託>債券
というようになりますね。債券と投資信託がかなり低いです。投資は基本的に余裕資産(すぐに生活で必要にならないお金)でやって欲しいので、長期保有が前提の投資信託は流動性が低くても問題ありません。
しかし、債券は保有するだけで利子(クーポン)を得ることができますが、それはマイナス金利下では1億円以上投資しないと微々たるものです。そのため、売買利益も考えたいですが、国債を除いて流動性が低いために良いタイミングで売却できるとは限りません。国債も価格変化が小さく一般人がやるべきものではないでしょう。
ちなみに流動性の低いものには流動性プレミアムという付加利回りがつきます。債券は通常の金融商品の中では高い方です。
債券運用の問題点3-申込単位の高さ
債券は少額で取引できるものではなく、日本国内のものでは大体50万円単位、もしくは100万円単位が多いです。利益と流動性が低いものを50万円、100万円単位で1年以上保有するのはあまり良いものではないでしょう。1年あれば経済も変わるでしょうし、お金が必要になるときも来る可能性もあります。
以上が「安全な証券」と言われる債券が一般人の投資に向かない理由です。リスクを負わないこと自体がリスクになります。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ですね。